キュウリ

廉価な夏野菜といえば、キュウリ。皆さんはキュウリで、どんなレシピを想像しますか?今日のブログは「キュウリ」の思い出から…。

キュウリ

それは、私が10代で一人暮らしを始めた頃、安い一戸建ての借家で暮らしていた時の事です。少ない収入でやり繰りする為に、キュウリを栽培していました。物干しのある庭にキュウリの苗を植えたのでした。生活で出る生ごみを肥やしにして、初めての収穫には「私ってエコな人じゃん」とか思い、自画自賛な食卓に満足したものです。…ただ、私は加減と言うものが分からなかったのです。そして、ある日を境に私はキュウリが凶悪な野菜だった事に気が付きます。

== キュウリが凶悪な理由 ==
1.収穫時期を考えて栽培しなかった。(一気に、食べきれない程の実がなる)
2.無農薬なので収穫後の劣化が半端なく早い。
3.収穫せず、放っておくと巨大化し不味くなる。

以上の理由から庭がキュウリに埋め尽くされてしまったのです。
近所や知人にお裾分けも限界を超え、庭一面の緑色、キュウリだ、キュウリだ、きゅうきゅうカーニバル!!連日食卓に上るキュウリにウンザリし始めていた私。洗濯物を取り込む時に事件は起きたのでした。下駄で巨大化したキュウリを踏んでしまったのです。下駄の歯(地面に突き出した2本の脚みたいなの)に、キュウリが挟まったのでした。執拗に食らいつくキュウリと、四股踏む格好の私。

四股ふむ関取

ブンっブンっブンっ!…と、取れねーわ!(゚□゚;)
私は挟まったキュウリを外そうと足を振ります。両手には洗濯物を抱えていまから、何が何でも足だけでキュウリを振り払いたい。

ブンっブンっブンっ!…と、取れねーわ!(゚□゚;)
私は何かがキレてしまった音を聞き、こう叫びました。

私:「お前は本当はヘチマなんだろ?」
キュウリ:「…」
私:「キュウリのフリして、生えてんじゃねーよっ!」
キュウリ:「…」
私:「踏ん付けてやる!踏ん付けてやる!踏ん付けてやる……。」
キュウリ:「…」

…夏の夕暮れにセミが鳴いていました。庭一面に憐れなキュウリの臭いが立ち込めていました。その日以来、家庭菜園には手を出していません。そして、以降スーパーでキュウリを買う時は「ごめんなさい」と呟きます。

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