Nmode X-PM7 MK2を購入しました

X-PM7-MK2へアンプ入替 音楽とオーディオ

去る4月中旬、コロナ禍の中Nmode X-PM7 MK2の試聴をしてきました。宣言下の大阪日本橋は見た事もない人気の無さでした。ショップの方が「試聴機は1週間ほどで返却しなくてはならない」と仰っていたので、迷いましたが試聴に行ってきたのです。

言い訳ですが、試聴機を取り寄せていただいた時は、試聴機が緊急事態宣言中に届く事や、期間が1か月以上になる事は全く予想外でした。私は楽観的な人間なのです。しかし、そんな理由を並べても自粛警察の方は許してはくれないのでしょう。ええ、それでも試聴に行っちゃった事は覆りませんし、30万円もするアンプを試聴なしで購入するほど、私はギャンブラーでもありません。また、いつになるとも分らない緊急事態宣言の解除を待つ、大人の分別もありませんでした。そういった訳で、事後報告します。ごめんなさーい。

という訳で、当日はマスク装着は勿論、携帯除菌シートを持参し、「極力物には触らない」、「電車では座らない」という自衛手段を講じて試聴をしてきたのです。




Nmode X-PM7 MK2を試聴しました

試聴は短時間で済ませたかったので、今回は手持ちのアンプLUXMAN L-505UXの後継機L-505UX2とNmode X-PM7 MK2との比較試聴のみをお願いしました。スピーカーは使用中のウィーンアコースティック・ハイドンGSEが店頭になかったので、過去に所有していたB&W685の後継機685S2(処分特価でお安かった)で行いました。ちなみに、試聴ブースには所有歴のあるフォーカルAria906も置いてありましたが、Aria906はアンプの聴き分けには不向きなスピーカーなのでB&W685S2にて試聴となりました。

持ち込みディスクも時間の関係から次の2枚のみとしました。

  • 中 孝介/キセキノカケラ
  • ジャシンタ/Here’s To Ben

キセキノカケラ

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Here's to Ben

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Jacintha
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実際の試聴は40~50分くらいになりましたが、店員さんが多忙なため機器をセットして貰ったら、その後は勝手に好きな曲を聴いていられるというスタイルになりました。また、当日は人も少なかったので他のブースのデモ音楽の音量を絞ってもらい、比較的静かな環境で試聴が出来ました。家電量販店のオーディオフロアにしたら、かなり良い環境での試聴でした。

Nmode X-PM7 MK2の第一印象は、細かな音まで聴こえるが、とても滑らかで自然に聴こえる。低音はL-505UX2と同等の量感だが、音階が明確でモヤッとせずスッと立ち上がってフッと消える、所謂デジアンぽい低音。総合的な音質は明らかにL-505UX2を上回っている。ただ、何にも考えないでボーっと聴くならL-505UX2でも良いかな?と思えるくらい、もの凄い音質差は感じない。といったものでした。

しかし、先述したように店員さんがいない一人の試聴ブースで勝手に曲や音量を弄っていると「やっぱり、聴けば聴くほど違うなぁ」と思うようになり、5~6曲も聴いていると、「もう、全然違うよね」と、すっかり購入モードに思考が移ってきました。私は試聴をしている際、勝手に持論を展開する店員さんが苦手ですし、寧ろ放っておいて貰える方が自分にとって良い判断が出来るタイプです。長い時間放置されましたが自由に試聴をさせて貰って、「これください」という結果になりました。手持ちのL-505UXを下取りに出すと実質購入価格がL-505UX購入価格を下回ったのが決め手でした。

ちなみに、下取りは専門業者の方が高価で買い取って貰えますが、これ以上人的接触の機会を増やしたくなかったのです。

Nmode X-PM7 MK2を購入しました

Nmode X-PM7 MK2は4月26日に届きました。同時に3年間お世話になったL-505UXとお別れをしました。最後に聴いた夜は感傷的な気分になりましたが、玄関先で引き渡す際「クッソ重いな、コンチクショー」などと毒付いてしまう。私はそんな薄情な人間です。

X-PM7 MK2はラックスマン同様、2重梱包で届きました。段ボールを開けると、また段ボールで梱包されていました。もし、もう1回梱包されていたらマトリョーシカアンプとして伝説になったかも知んない。などと笑いながら梱包を解きます。

Nmode X-PM7 MK2のデザイン

取り出してみると通気口のない窒息ケースで重量10kgくらいですから、ミドルクラスのCDプレイヤーみたいです。手元に残っているオンキヨーのエントリークラスのCDプレイヤーと比べると、重量で圧倒的に優りますが、ルックスは同等かそれ以下です。後に姉が訪れた際、「何これ、こんなんで30万もすんの?ダッサー」と正直な感想を頂戴しました。姉は「7万円くらい?」と言っていましたが、私も見た目だけならその値段を言うと思います。ただ、筐体は割としっかりした作りで、不要な鳴きはそこそこ抑え込まれています。天板はラックスより厚いんじゃないのかな?ただ、ボリュームやスイッチの質感なんかはラックスに遠く及びません。

フロントパネルには現在のクロック数を表示する液晶パネルがあり、ビミョーにチープな印象です。この液晶パネルと電源スイッチのLEDは、夜中の暗い室内で見ると目潰しですか?レベルの眩しさで、調光(ディマー)機能はありません。…30万と決して安くない価格帯なので、デザイン的にはいろいろと課題がありますね。

入力端子はXLR2系統、RCA3系統とXLR端子が充実しています。フォノ入力はありませんが、私はレコードを持っていないので、無くて構いません。また、今時のアンプにはよくあるプリアンプを介さないパワーアンプダイレクトスイッチが背面に備わっています。目玉は外部クロックにて音質差を楽しめるクロック入力を装備することです(導入予定はありません)。あと、リモコンが付属します。インプットセレクターとボリューム調整、そしてミュートボタンがありますが、電源オンオフは操作できません。

X-PM7 MK2

Nmode X-PM7 MK2の音質

X-PM7 MK2は、XLRとRCA入力で音質がかなり変化します。XLR入力ではワイドレンジで中高音に勢いがありますが、RCA入力ではナロー気味で音の角が少し丸くなり聴き易くなります。私はモニター的に対決して聴きたい時はXLR入力を、BGM的にダラダラと聴きたい時はRCA入力を使い分けています。

X-PM7 MK2は、かつてない程エージングに時間が掛かりました。「1週間くらい必要」という事前情報以上に時間が掛かった気がします。そう、最初は正直L-505UXに勝てる要素は解像度だけなの?と後悔する始末でした。小音量では低音は出ないし、音量を上げても音離れが悪く、スピーカーに音が引っ付いたような鳴り方でした。しかし、2週間くらいすると不満点はすっかり解消されたばかりか、試聴時に聴いた時以上の「写実的な音なのに聴きやすいアンプ」になってきたように思います。安いデジアンによくある音のエッジだけが耳につく「高解像ぽく聴こえる」ではなく、高解像度だけれどわざとらしくない自然な鳴り方なのです。これを実現するのって、結構すごい事だと思います。噂通り、解像度的にはひとつ上のクラスのクオリティです。

ただ、音楽的な面白さを優先させると、L-505UXの方が優る部分が多々あるように思います。個人的な意見として、オーディオ的な面白さ音楽的な面白さ、それら全てを総合すると確かに価格以上の評価になります。しかし、ワンランク上の50万円クラスを喰ってしまう程ではないかな?私的に「30万円なら買い」ですが、もう少し予算を足して「L-507UX2を買った方が幸せ」だったかも知んない。そうそう、Nmode X-PM7 MK2とL-505UXの購入金額を合わせると、余裕でL-507UX2が買えちゃうのです。

ああ、でも「今L-505UXに戻れ」と言われたら絶対嫌ですね。我が家のハイドンだとX-PM7 MK2の方が相性が良いですし、仮にL-507UX2に合わせるならスピーカーにハイドンは選ばないでしょう。

オーディオ購入には、冷静な判断・分別がある方が賢明ですが、間違ったり迷ったりした経験がないと、間違っていた事を語れない。そんな事を改めて実感したアンプ購入でした。X-PM7 MK2が終のアンプになるかは分かりませんが、楽しんで鳴らし込んでいきたいと思います。

詳しいレビューはこちらのページをどうぞ。
諦念ぢるんぢるん オーディオ購入履歴 アンプのページ

X-PM7-MK2へアンプ入替

 

コメント

  1. もっち より:

    そのアンプ、実は気になってたんですよ。今サンスイ使ってて、いつかはラックスマンかなと少し前までは思ってました。エヌモードのそのアンプってメチャクチャドライブ能力高くて、かなり高額のディナウディオを鳴らし切る力あるみたいです。だからハイドンは水を得た魚の如く、潜在能力思い切り発揮してると思いますよ。それに、重量も半分以下になってケーブル交換や設置も楽になったのではないでしょうか?いいなぁ!
    いつかはそれか、もしくは同価格クラスで英国製のアンプ使ってみたいです。

    • ぢるんぢるん より:

      X-PM7 MK2は兎に角エージングに時間が掛かりました。今はL-505uxを軽く越えて行きましたが、最初は失敗した感が強く買ったことを後悔するくらいでした。それから、仰るように取り回しが大変楽になりました。コンパクトって、それだけで正義ですわ。腰に優しいです。ついでに消費電力も大変低く、こちらは財布に優しいです。
      NmodeはYoutubeやショップが配布している音源がありますが、現物とはかなり違う聴こえ方がします。取扱店舗が少ないですが、是非、実機を試聴してみてくださいね。

  2. ジャイアン より:

    祝Nmode X-PM7 MK2購入!
    これで1bitアンプなか〜まですね!アンプの素性はかな〜り違いますが(笑)

    ぢるんぢるんさんのオーディオ的表現にはいつも驚かされるというか感心させられてきました。今回もその能力が遺憾なく発揮されている内容で、なかなかの読みごたえ。加えていつものウィットとユーモアが随所に散りばめられていて、サクサク読めちゃう。私は最近、どうも文章がサクサクっと出てこなくって、歯切れの悪い文章になりがちなんです。スランプかなぁ…その点、ぢるんぢるんさんスゴイ!マジ羨望のまなざしです!

    私んちで導入したTA-DA7000ESは、音を作ってナンボのAVアンプ。今も5.1chなサラウンドで音楽聴いてます。これはこれでなかなか面白いですよ♪

    ではお互い、沼をドップリ楽しみましょう!

    • ぢるんぢるん より:

      TA-DA7000ESとは同じ1bitアンプなのですね。仲間ですね!ホント、ソニーはいろんな方式のアンプを作ってますね。

      X-PM7 MK2はややハイ上がりで乾いた音がしますが、残響たっぷりで低音が強いハイドンとは相性良く鳴ってくれています。試聴時にハイドンが無かったので不安でしたが、予想通りの結果になって一安心しています。X-PM7 MK2は色気もヘッタクレもありませんが、解像度等のオーディオ的要素はハイエンドクラスに迫るものがあります。

      実は私も文章を書くのが苦手になっています。ブログの更新頻度が落ちているからでしょうね。スラスラと文章が浮かんでこないんです。そして、そこは「隣の芝生は青く見える」ってやつで、ジャイアンさんは「ブランクないのかな?いつもいい文章書かれているよな」と羨んでいました。しかし、フフフ。ちゃんと生みの苦しみを味わっているようで安心しました。
      (* ̄▽ ̄)フフフッ♪